材料資源の持続的供給が可能な社会を実現を目指してマテリアルリスクに関する調査を進めている.前回の報告では,耐熱材料に関する資源の持続的供給,環境変動,そして毒性の3種類のリスクについてマテリアルリスクデータベースの設計と活用として環境変動リスクについて耐熱材料の高温特性とCO2などの環境負荷ガス発生量との関係を示した.本報告では,Web で公開されている価格・生産量などの情報を収納するデータ構造を検討し,持続的供給リスクとして,各合金元素を製造するために関与する物質総量(TMR),価格および供給リスクを考慮し,耐熱材料の最適選択や材料開発の方向を示す.