Web of Scienceは,引用文献の検索や分析ができるデータベースとして有名であるが,2004年にその競合製品であるScopusが発表された。それぞれ特徴を持った機能を有しているが,実際にどのような差があるのかを評価した情報は少ない。今回,2社で共同評価を行い,両データベースの基本的な機能の比較,検索エンジンの特性などについて考察した。また,ライフサイエンス系のキーワードで実際に検索を行い,その結果を分析した。さらに,引用文献データベースの有効な利用例として創薬関連の調査を行い,標的分子に関する調査で両データベースを比較検討した。