日本化学会では1989年より2つの英文誌の電子化に取り組み,2002年よりJ-STAGEを利用した電子ジャーナルサービスを開始した。3年の無料公開を経て年100万件を超えるアクセスを得るに至ったので,2005年より電子ジャーナルの有料課金を開始した。その最新状況について,電子ジャーナルアクセス数,電子投稿・査読の導入による審査期間短縮効果,ならびに有料課金を導入する際の業務負担について紹介する。一方,日本の英文学術雑誌の抱える問題をこれまでの活動から考察し,学会のあり方と他組織との関連性について述べる。