1994年5月に竣工した三菱重工横浜ビルに,21世紀の資料室を思い描き情報センターを設立した。世紀を越えた現在は,予想をはるかに超えてIT化が進んだ。多くの情報は紙情報から電子情報へと変わり,資料室の資料保管場所は書棚からディスクへと移りつつある。データベースは特定の人しか使えなかったホスト機―端末機の時代から,誰でもが使えるサーバ―クライアントの時代へと完全に置き換わり,誰でもがサーチャーの時代となった。資料室として,情報管理から情報サービスを指向した「情報センター」は,さらなる変革を迫られている。