インターネット,ディジタル・ライブラリ,電子ジャーナルなど新しい情報提供形態の出現に対し,情報のクリエイタ,ベンダ,アグリゲイタ,ディストリビュータなどは,コスト,知的財産権,買収・合併,ユーザ対応などあらゆる側面において従来とは異なる問題点の発生に対策を迫られている。ところが一方では,このような先進の情報技術を使いこなせず,その恩恵に浴すことのできない,あるいは情報のドメインそのものを構築不可能な個人,地域,国家の存在もある。ここでは,バッチ方式に始まり,オンライン,更にはCD-ROMを加えて発展してきたデータベース・サービスを振り返りつつ,ディジタル情報時代の入り口にある現在の諸問題と今後の予測,グローバルな見地からの情報資源開発と情報弱者に対する対策の必要を述べた。