我が国の経済·産業分野の分析システム,データベースは,数値物を中心に歴史は古いが,専門性が強いことから利用者が限られ,システムサービスも本格的なものは数少ない。本稿では,それらシステムサービスの代表的なものを取り上げ,解説した。また,活用例についても金利予測を例にとり導入·活用上の留意点について説明した。そのほか,新聞情報の確認から,より高度なものとしては経済予測や経済予測をベースとした各種モデルの利用,産業分析についても触れた。ただ,調査·研究はかなり属人的な部分が多く,したがって日ごろからシステムに慣れ,利用者同士で情報交換したり,機会あるごとにヘルプディスクを活用するなど地道な努力が必要である。