北海道が抱える課題である産業構造の体質強化, 格差のない地域社会づくりなどを実現する上で, 情報化は極めて重要である。道内では, 現在, 国の地域情報化施策, 民間企業の情報通信関連事業などが活発に取り組まれている。しかし, これらが連携のないまま進められると, システム毎に端末が必要になるなど, 効率的なシステム構築は不可能である。このため道は, 民間企業とともに情報化のあり方を検討し, 全道的な情報通信基盤を整備し, 北海道全体の情報化に取り組む。道は, この取り組みをNF212構想と命名しており, 本稿では, これまで検討してきた内容を紹介する。