ファクトデータベースにおいては, 文献データベースと異なり数値データを扱うことが多く, しかもデータ項目が多種多様であるため, 標準化を図ることが極めて困難となっている。そこで本論文では, 主として数値データを中心とした科学技術系のファクトデータベースの標準化を進める際の問題点を, データの内容表現, データ入力, データ交換およびデータベース利用という四つの観点からまとめた。合わせて, ファクトデータベースの標準化をめぐる最近の動向について紹介した。