科学技術振興調査費による「ネットワーク共用による化合物情報等の利用高度化に関する研究」は, 昭和56年度から開始され, 60年度までに実用的なシステムを開発することを目標に, 関係省庁・機関の協力により進められている。このプロジェクトの内容は, 共用ネットワークの実現のための応用ソフトウエアの開発と化合物総合データベースシステムの開発の2テーマに大別されるが, ここでは主に後者に重点を置いて, 56年度に行った基本設計の概要を紹介した。1月号では, 化合物総合データベースの全体システム, 化合物辞書データベースシステム, および共用ネットワークのサービスシステムについて述べたが, 本号では, 化合物総合データベースを構成する個別のデータベースシステムの設計について概説した。