(1) 本成績は昨年行つた長野営林暑柏原苗畑と,東京営林局砧苗畑及び本年度の淺川分室附属苗畑における試験結果をとりまとめたものである。 (2) 本試験はすべてラテン方格法によつて行つた。 (3) 供用薬剤は,木醋液,硫酸及び水銀製剤Aの3種である。 (4) 供用薬剤中,硫酸,木醋液撒布区は,いずれも土壌のpH5.0に調整するのに必要な量を測つて,これを撒布量とした。 (5) 本結果によつて, 相当環境を異にした3苗畑とも,木醋液が現在まででは最も良好な成績を示した。 (6) 木醋液の施用濃度試験では,原液区が最も成績良好で,単に本病の防除効果に止まらず,苗木の成長もよく,雑草の発生も少い傾向が観察されている。