撓み振動の理論式より内部粘性係數及彈性係數の求められる理論の概要を述べて,之の理論式を應用し得る如く木材を振動せしめ,その振動状態を撮影して,寫眞により對數減衰率を求め,更に内部粘性係數及彈性係數等を算出して木材の内部摩擦を比較したものである。 その結果針葉樹ではトヾマツ,モミ等が,濶葉樹ではクリ,カツラ,ヤマザクラ等が振動性に富み,内部摩擦が小さくマメガキ,ミヅナラ等は最も大きく,ヒノキ,ネズコ,カウヤマキ等も比較的大きい様である。