筆者らのグループは原子核写真乾板の技術を用いて火山体内部の透過像を撮影する全く新しい測定技術を開発した. 対象から1km程度はなれた位置に測定器を設置, 2ヶ月間の観測で現火口底の下を高い空間分解能でイメージングすることに成功した. 火山体という厳しい環境下における観測を行うに当たり, 軽量, 安価, そして電力消費を要しない写真フィルムが担う役割は極めて大きい.