学会などの口頭発表で用いられて来たスライド映写がOHPとなり, さらにはノートパソコンで作ったディジタルファイルをビデオプロジェクターで直接投影するようになって, 事前準備は迅速かつ容易になり, 時には発表数分前まで推敲可能になった. そのかわり, 真っ暗な部屋でのスライド投影と比べると, 画面のコントラストや解像度は著しく低下した. 大ホールの幅10mのスクリーンではビデオプロジェクターが投影する画面の1ピクセルが1cmにもなり, ピントが合っていてもはっきりとは見えない, という事態が生じた.