大阪大学医学部附属病院中央放射部に設置されている間接型フラットパネルディテクタの物理特性 (デジタル特性曲線, プリサンプリングMTF, デジタルウィナースペクトル) を測定した。また, 現在, 放射線診断で標準的に使用されているCornputed Radiology system (CR) の一般撮影用STシリーズと乳房撮影用HRシリーズのImaging Plate (IP) の測定結果と比較検討した。デジタル特性曲線は, CRのIPと同様に広いダイナミックレンジを示した。スリット像のプロファイルから計算したプリサンプリングMTFは, CRのHRシリーズのIPのMTFとほぼ同等であった。デジタルウィナースペクトルは, CRのHRシリーズとSTシリーズのIPのウィナースペクトルの間にあった。これらの結果から, 間接型フラットパネルディテクタは, 放射線診断に有用であることが分かった。