塩基性色素ロイコ体をポリウレアウレタンマイクロカプセルに内包し, 顕色剤をマイクロカプセルの外に含有したマイクロカプセル感熱記録体において, 静発色特性と, マイクロカプセル壁や各種素材の熱特性とを測定し比べた。フェノール系顕色剤とポリウレアウレタンの相互作用により, フェノール系顕色剤のTm及びポリウレアウレタンのTgは低下した。この変化したTm, Tgのうちの, より高い方の温度が静発色開始温度と一致すること, 及びフェノール系顕色剤が加熱時にマイクロカプセル内に拡散到達し発色することを明らかにした。