ドデシル硫酸ナトリウム-ポリアクリルアミドゲル電気泳動で石灰法ゼラチンを分析するとコラーゲン成分鎖が検出されるが, 酵素可溶化コラーゲンに比較すると, α鎖やβ鎖などのコラーゲン成分鎖の電気泳動移動度が低い。ファーガソンプロットによる解析から, 石灰法ゼラチン中のコラーゲン成分鎖は, 酵素可溶化コラーゲン中の対応するコラーゲン成分鎖と比べると, 分子量は同じであるがドデシル硫酸ナトリウム結合量が少なく, このために電気泳動移動度が低くなることが示唆された。