電子内視鏡画像を伝送し遠隔診断を行うためには画像の圧縮と診断に要求される画質との関係を明らかにする必要がある。本研究では, 電子内視鏡で撮影された正常, 緩解期, 活動期と診断されている大腸粘膜像をJPEGにより圧縮し, 圧縮率と画質の変化, 診断への影響について検討を行った。その結果, 病変の種類により診断可能な圧縮率に差異があること, いずれの病変でも1/20の圧縮では診断に影響がないことが明らかにされた。