4'-アミノ置換基をもつ2-ヒドロキシカルコン誘導体の水-エタノール溶液 (pH4~6) に紫外光照射すると, 光反応により強く着色したフラビリウムイオンを生成した。この着色溶液は長時間の可視光照射に対して安定であった。光着色と50℃ 熱消色の繰り返し反復性に優れた誘導体もいくつかあったが, 中には着色体が安定で消色する事が困難なものもあった。ポリマーフィルム中でも同様に光着色したが, 熱消色が非可逆的となった。構造と反応性の相関や反応機構などについてフロンティア軌道論から考察した。