卵黄タンパク質を酵素分解しACEを阻害する加水分解物を得た。卵黄タンパク質の分解は4種類のプロテアーゼ (ビオプラーゼSP-15FG, デナプシン, デナチームAP, パパイン) を用いて検討した。得られた加水分解物について in vitro 系でACE阻害活性を測定した。ビオプラーゼSP-15FGにより得られた加水分解物は4種類の中で最も強いACE阻害活性 (IC50=33.2μg/mL) であるとともに, 経口投与(1,000mg/kg) で自然発症高血圧ラット (SHR) の血圧を有意に降下させた。ACE活性を阻害する活性成分の一つを逆相HPLCを用いて精製し, IC50値が2.4μM (0.71μg/mL) である Ile-Tyr を同定した。