大豆タンパク質をペプシン消化し, 消化物中に含まれる活性酸素消去能を有するペプチドの分離同定を行い, 合成ペプチドのスーパーオキシドおよびヒドロキシルラジカル消去活性をみたところ, 以下のような結果が得られた。 1) 大豆タンパク質のペプシン消化物の SP-Sephadex C-25 (H+) カラムクロマトグラフィーからスーパーオキシド消去活性の強い画分 (SP-1画分) を得た。 2) SP-1画分を, さらに逆相HPLCで分離したところ, 活性ペプチドとしてAla-Val-Pro-Tyr-Asn-Leu (AVPYNL) とLeu-Val-Pro-Pro-Gln-Glu-Glu-Gln-Lys (LVPPQEEQK) を得た。 3) 合成ペプチドのテトラゾリウム塩XTT法によるスーパーオキシド消去活性 (IC50値) は126μM AVPYNL, 186μM LVPPQEEQKであり, ESR法によるヒドロキシラジカル消去活性 (IC50値) は6.1μM AVPYNL, 9.2μM LVPPQEEQKであった。