酵母に含まれるMgの生体利用性を4週齢Fischer系雄ラットを用い検討した。飼料中のMgの1/2量を酵母のMgで補った群, 飼料中のMgすべてを酵母のMgで補った群を設け2週間飼育し, Control群と比較した。血清Mgレベル, 腎臓Mgレベル, 腎臓の石灰化程度, 大腿骨重量・Ca量・P量・灰分量は, 酵母MgをMg給源とした群とControl群間に有意差がみられず, 大腿骨のMgレベルについてはControl群より有意に高い値を得た。以上の結果から, 酵母MgはMg給源として有効であると考えられた。