NDF法, Asp法, およびProsky法でのDF分析値の比較, Prosky法で指定外の酵素剤および試薬キット (Sigma社, Dietary fiber, total No. TDF-100) の使用がDF値におよぼす影響について検討を加えた。 1) 酵素-重量法である, Asp法とProsky法では, 両者間のDF値は比較的一致した。NDF法によるDF値は, 野菜類の場合, Asp法によるIDF値の半分近い値を示した。 2) Prosky法で指定外の酵素剤を用いた場合, 精製度の低い酵素剤は, 試料によってDF値を著しく変動させた。試薬キットを用いた場合, DF値は標準系に比べ, わずかに低い値を示したが, 糖組成の上からは差が認められなかった。このDF値の変動は, キットのブランク値が高いことによる計算上の影響によることが示された。