wet milling工程から採取したCBを精製してDF含量を高めたRCB (NDFとして85.2%) をラットに投与し, 成長や可消化栄養素の消化吸収に及ぼす影響, およびRCBの消化管内での形態変化について調べた。 1) RCBを飼料にNDF含量として5%および10%レベルで添加して投与したところ, 両群とも成長は恒常であった。しかし, 飼料効率は10%群で, タンパク質効率は両群において対照群より有意に低い値を示した。 2) RCBは可消化栄養素の消化吸収を阻害したが, タンバク質の消化吸収に与える影響が大きかった。RCBの見かけの消化率は, NDFとして求めると, 5%群18.5%, 10%群13.8%であった。 3) ラットの消化管を通過したRCBを走査型電子顕微鏡で観察した結果, RCBは細胞壁が薄くなり, 細胞内壁の平滑さが失われていた。このことは, 観察結果と糞から回収したRCB標品の分析から, 消化管内において非セルロース多糖類が溶出すると推定された。