糖質源としてスクロースあるいはα-コーンスターチを用いた際のタンパク質の管腔内消化・吸収に関して基礎的知見を得る目的でラットを用いて実験を行なった。胃におけるタンパク質消化および消化産物の小腸への移行は, スクロース摂取時よりもα-コーンスターチ摂取時のほうが速やかであった。タンパク質の吸収は, おもに小腸中部から下部にかけて行なわれており, 糖質源の違いに依存した吸収部位のズレは認められなかった。糖質は, 小腸上部で速やかに吸収されたが, 糖質源の急激な変換に際しては, 胃における糖質の滞留が認められた。