東京およびその周辺の都市に居住する7世帯について, 1981年11~12月の30日間について消費された食品の種類; 朝, 昼, 夕別の喫食者の内訳を調査した。 1) 累積使用食品種類数はすべての世帯において約20日を経過するとその増加割合が小さくなり近似飽和状態に達した。 2) 累積使用食品種類数, 毎日の使用食品種類数, 毎日の食品使用の個別性指標値には世帯間で差があり, 2人世帯はすべて小さな値を示した。 3) この世帯間格差の原因の一つに家庭内での食事割合の差があげられ, 世帯構成員の性, 年齢, 就業・就学状態などがそれと関連していた。 4) 調理担当者が就業している4世帯のうち1世帯は2人世帯で外食の頻度が高かったが, 他の3世帯では週の前半の個別性指標値が後半のそれより高値であった。