インドにおいて,都市下水を処理するUASBリアクターの後段処理に第三世代型DHSリアクターを設置し,スタートアップ特性および処理性能を評価した.DHSリアクターは処理水量500m3/d(返送無し)で運転を開始し,その後運転条件を変えながら約1年にわたり現地の気候や下水性状等のプラクティカルな条件の下で連続モニタリングを行った.その結果,DHSリアクターは短いHRT(0.66 h)条件下においても,有機物および窒素態の優れた除去性能を示した.また,DHS基軸方向から採取した保持汚泥の酸素利用速度試験を行い,基質別の酸素消費活性を明らかにした.