硝化反応を担うDHS(Down-flow Hanging Sponge)リアクターと脱窒を目的としたUSB(Up-flow Sludge Blanket)リアクターを組み合わせた省エネルギー型システムを提案し,埋立地浸出水の窒素除去を目的に約400日間の連続実験を実施した.実験に供した実浸出水は約158mg/LのNH4+-Nと約22200mgCl-/Lの高濃度無機塩類を含んでいた.HRT15 h(DHS 12 h + USB 3 h),アンモニア負荷速度0.30kg N/m3-sponge/dの条件下でアンモニア除去速度0.27kg N/m3-sponge/dを達成し,窒素の90%が除去可能であった.DHSは曝気を必要とせず維持管理が容易であるにも関わらず,既往の研究と同程度かそれ以上のアンモニア除去能を有していた.