粒度組成と地盤高さの2つの物理的な底質環境項目で,徳島県の2つの河口干潟環境を7つのグループに分類することができ,それぞれの底質グループには概ね特徴のある底生生物相が形成されていることを確かめることができた.また,その底質環境の形成過程については,干潟の地形変化や植生群落との相互作用などから説明し,最後に底質環境と底生生物の多様性の間には正の相関があることを具体的に示すことができた.