従量制有料指定袋を導入している福岡市南区A町の戸別収集世帯を対象に,搬出ごみ袋の容量·搬出数の調査とばねばかりによる重量の実測を行い,ごみ袋の使用方法と,ごみ搬出原単位の分布から搬出行動特性を明らかにした. その結果,全体の7割程度の世帯では使用するごみ袋を決めており,45L入りごみ袋が最も多く使用されていた.多くの世帯が0.10-0.12 (kg/L) のごみ袋を満杯と捉え,それ以上になると追加の袋を使用し搬出している.また毎回搬出する世帯は全体の57%に限られることが明らかになったが,搬出しない日のある世帯との比較では,ごみ排出量に大きな違いが見られず,あくまでも各搬出日におけるごみの「堆積状況」でごみ袋を搬出するかどうかが決まる.なお,本調査におけるごみ搬出原単位は,1.61 (kg/世帯·日),0.78 (kg/人·日) であった.