資源生産性の向上,循環利用率の向上,最終処分量の極小化を実現するサービス提供モデルとしてサービサイジングへの試みがはじまっている.本論文では,サービサイジングの1つの形態である家電リース・システムを例に,消費者を対象としたアンケート調査を行い,ユーザー側から見たメリット,デメリット等を明らかにした.また,リース・システムに適合する製品の種類を明らかにし,コンジョイント分析によりリース・システムの普及を図るための条件を明らかにした. その結果,消費者が最も重視するのはリース料金であるが,中途解約,メンテナンスをオプションとしてリース料金に含めれば,リース料金が製品の販売価格より割高であっても,消費者に受け入れられる可能性があることを明らかにした.