2002年7月, 東海地区における食材・食べ物の廃棄および食スタイル (内食率) の実情について, 愛知, 岐阜県下の6大学の学生およびその教職員の家庭 (711世帯, 延べ2,553人) を対象に調査をし, 以下の結果を得た. 1. この地区での生ゴミの廃棄量の平均は, 199 g/人/日であり, 他の大都市に比べ少なかった. 2. 調理担当者の年齢別に生ゴミ廃棄量をみた場合, 30歳代以上で高く, 10~20歳代では平均値以下と低い傾向であった.単身世帯を除いて家族構成人数の多い世帯ほど生ゴミ廃棄量は少なかった. 3. 調査地域 (3県) の中, 名古屋市に在住する世帯の生ゴミ排出量は他の地域に比べ有意に低値であった. 4. 食品の廃棄方法としては, 生ゴミとして出す世帯84.8%, 自分で処理する世帯19%であった.後者の60%は畑に入れていた. 5. 1 週間の内食率の平均値は 74.4% であり, 朝食と夜食において内食率が高かった.家族人数や, 居住地域による差はみられなかった.家族人数が多い世帯や, 調理担当者が40歳以上の世帯で内食の傾向が強く, かつ生ゴミとして排出する廃棄量が少なかった.