コレステロールを負荷したラットの血清および肝総コレステロールにおよぼす低分子化アルギン酸ナトリウム (DSA) 摂取の影響を調べた.試験群にはDSAを0.5, 1.0, 2.0, 4.0%の組成とした.食餌性コレステロールによって生じた過コレステロール血症はDSA 1%レベルで有意に抑制された.しかし, 血清においてはdose-responseは認められなかった.肝コレステロールは4%のDSAレベルによって上昇抑制が認められた.以上の結果から, DSAは血清や肝臓におけるコレステロール上昇抑制作用が期待される.