情報処理教育研究集会, 家政学会大会要旨集, 家政学会誌の発表論文の内容分析を中心として, 現在家政系学部, 学科で行われている情報処理教育の内容を調べた.その結果, 現在行われている教育内容は情報系の一般情報処理教育に近いもので, 家政学との関連性が希薄であることを示した.そして, 中学校の「技術・家庭」の選択領域として「情報基礎」が導入されたことなどを考慮すると, 今後の家政系における情報処理教育は食物学, 被服学, 住居学などの専門分野との関連を持った内容にすべきであり, このような観点からの情報処理教育を検討すべき時期にきていることを示した.