(1) 納豆中のビタミンK2はその殆どが水抽出液中に水溶性の形で存在したが, 植物性由来のビタミンK1は不溶性の形で存在した. (2) 納豆のビタミンK2は既報の B.subtilis と同様に一種の糖ペプチドと複合体を形成し, 可溶化された形で存在していることを確認した. (3) 納豆中のビタミンK2は納豆を冷蔵庫で保存した場合, 1週間以内の変化が著しく約1/2に減少するのに対し, 冷凍保存した場合ビタミンK2の減少は約11%と少なかった.しかし, 凍結乾燥によってビタミンK2は著しく減少 (68%) した.