(1) フロリジルカラムクロマトグラフィーと HPLCを組み合わせた分析法により, キノコ中のエルゴステロールおよびビタミンD2の分別定量を簡便に行うことができる. (2) 市販の干しシイタケとヒラタケ中のビタミン D2とエルゴステロールの定量を行った.干しシイタケはビタミンD2の存在が認められる場合とほとんど検出されない場合があった.ヒラタケにはエルゴステロールがシイタケと同程度含まれるが, ビタミンD2はほとんど検出できなかった. (3) 干しシイタケとヒラタケに日光や紫外線を照射するとビタミンD2が生成された.日光にさらす時間の長いほどビタミンD2の生成量は多くなり, 紫外線照射によりざらに多量のビタミンD2が生成された.