衣服の変形時に発生する圧力を得るさい, P = N 1 / R 1 + N2 / R 2 の式は異方性布についても適用できるか確かめることを目的とした.曲面変形を行い, 先報で採用した方法を用いて衣服圧を算出するとともにドーム法による実験結果との比較を行った. 試料にはたて・よこの張力が1 : 2と1 : 3を有するゴム糸モデル布2種と1 wayストレッチ編布・ 2 wayストレッチ編布を使用した. その結果, 実験値と理論値の圧にはおおよその一致が見られ, 式から導かれた値は衣服変形時に要する圧を近似すると思われる.