成長期男女の肩部および頸部の形態を類型化し, 衣服設計における基礎資料を得ることを目的として, 7~18歳女子888名・男子902名の身体計測値および計算値合計5項目について, 男女別I~IV年齢群別にクラスター分析を施し, 検討を試みた. 結果 1) クラスター分析を施した結果, 5個のクラスターに融合させることにより, 分類するのが適当であることがわかった.その結果, 女子においては10形態, 男子においては9形態に類型化できた. 2) 衣服設計や衣料サイズ設定において, 肩部・頸部は寸法的大きさの大小だけで分類すると, 女子全体の28%, 男子全体の18%は, 形態的に不適合となることがわかった.肩傾斜の度合など身体のシルエットに関する形態因子を含めた類型化をすることの必要性が明らかになった.