7~18歳までの男子902名, 女子888名を, それぞれ4年齢群に分け, 肩部および頸部に関する身体計測値ならびに計算値, 男子17項目, 女子16項目を用いて, 各年齢群に因子分析を施した.その結果成長期の男女の肩部および頸部の形態因子を明らかにし, 体型分類を進めるうえに有効な項目を選出することができた. 結果 : 肩部・頸部の形態因子として, (1) 肩部や頸付根の大きさを表すfactor, (2) 肩の傾斜を表すfactor, (3) 頸の傾きを表すfactor, (4) 頸の扁平度を表すfactorがとり出された. これより体型分類に関するfactorを代表する項目として, 背肩幅, 頸付根囲, 右肩傾斜角, 頸付根角, 頸付根横矢示数の5項目が有効であることがわかった.つづいて第4報では, クラスター分析により体型分類を行った結果を報告する.