液晶テレビの大画面化が推進されている今日, 高解像度化を実現するためにインタレースによるフルライン駆動の必要が生じてきた.しかし, 交流駆動を要求される液晶表示素子を用いたフルラインテレビの場合には, 液晶の駆動周波数が15Hzとなり, フリッカを生じる.今回, アクティブマトリックス液晶パネルを表示素子とし, 1水平走査線の中で隣接したセルの映像信号の極性を互いに反転させるという新しい駆動法により, フリッカのないフルライン画像表示を得ることができた.これにより, 現行のテレビ放送システムの信号を再現する液晶テレビを実現することができ, 大型・高解像テレビ実現の可能性を見出した.