胸部X線写真 (とくに間接撮影像) のパターン認識の方法を開発するために, まず胸部間接撮影写真の濃度分布の性質をくわしく調べた.つぎに, これまで開発され, 直接撮影像に対してのみ実験が行なわれていた諸方法を間接撮影像に適用してみた結果, それらが間接撮影像に対しても, これまでの結果とほぼ同程度の能力をもつことが知られた.さらに, 肋骨像の識別において能力を改善しうる一方法を述べ, その適用結果を示した.