UHFテレビ送信用のノッチダイプレクサーにはQのきわめて高い空胴共振器が使用されるが, その共振周波数は温度により変動するので, その対策を必要とする. 筆者らは, ダイプレクサーに用いられる2個の空胴の共振周波数を別々に判定し, 帰還制御を行なうことによって, これを音声送信周波数に追尾せしめる実験に成功した. さらに, 追尾の精度, 誤動作の要因を解析し, その対策を論じた. また, 種々の模擬実験を行なって, 動作の安定性を確かめた.