閉回路カラーテレビジョン系は, 同時方式と順次方式に分けることができる.前者については3撮像管方式のほかに2本あるいは1本の撮像管によって三色信号を取り出す位相分離形, 周波数分離形カラーカメラの開発がなされている.後者については, フィールド順次方式が一般的に用いられており, 用いる撮像管はイメージオルシコンが大部分である.しかし産業, 教育用途としては, 特に取り扱いの容易さ, 装置の小形さ, 低価格等が要求されるため, 撮像管にビジコンを用いることを試みた.その際, 残像現象が問題となるので, カメラ系の色再現について考察した.