最近の磁気記録では, 数μ以下の短い記録波長の下でのSN比を増すことが望まれているが, この範囲では記録特性にふくまれる損失にまだ説明できない点がある.このため本報告では, 記録過程中に信号磁界の極性変化を生ずるような波長における記録作用を検討した.求められた磁性体内の磁化モデルによると, 磁性体内の残留磁化の位相差が出力に大きい影響をもつことがわかる.