カラーテレビジョンの色信号空間が1つのUCS系をなすことは, 電子工学系と生理心理系との同形的対応という意味で興味深い.しかし心理的色彩空間にもいろいろな形があり, それぞれにUCS系が考えられねばならないが, それらに一般的に適用されうる適当な座標軸がありとせば何かを考えてみるとき, いわゆる IQ 軸は必ずしも一般的ではない.かわりに可視スペクトル軌跡の両波長端を通るように定義された別の座標軸が示唆される.