テレビジョン伝送系の低周波特性に欠陥がある場合, この系の単位応答にはクランプした後もサグが残る.本文では系の特性からこのサグの量を評価する方法を解析し, 簡単な場合についての計算例を示した後, 同一の時定数をもつ多段の CR 結合回路の応答を調べた結果, 従来知られていなかった振幅特性歪の問題を解析し, CR 結合が10段までの場合について増幅器に必要な動作範囲の幅を求めてある.