温帯および寒帯の湖沼においては,夏期にいちじるしい水温躍層(変水層)が形成される.躍層の深さは湖沼の広さによつて異なり,日本附近ではD=6L 1/3で示される.この関係にもとづいて,湖沼の熱貯留および表面熱収支の大きさも湖沼の広さの関数として表現することができる.この報文では上記の各項に関する計算結果を示し,また躍層形成の条件についても簡単な考察をのべる.