防災のための水道水の備蓄,および災害時の応急給水の保管における水質変化について,種々の保存条件を設定し経時的に調査した.その結果,保管水の水質変化は,保存開始時の残留塩素の有無に依存するより保存期間に大きく影響されること,さらに,ボトリング過程において十分に殺菌された水,および容器・キャップの使用が重要であることが確認された.一方,少量の熱水による容器の洗浄は微生物の増殖阻止に必ずしも有効でないことが示唆された.