日本海側の富山湾に生息するヒトデ類9種179個体を2002年7月~2004年5月に採集し,マウスアッセイによる毒性試験およびLC/MS分析による成分組成を調べた. その結果, Astropecten 属のトゲモミジガイ,モミジガイ,ヒラモミジガイにのみ毒性が認められ,なかでもトゲモミジガイの毒性が最も強く,最高毒性値75.4 MU/gを示し,1年を通じて毒性が認められた.3種の有毒ヒトデからテトロドトキシンとその関連物質が検出された.