植物成長調整剤であるベンジルアミノプリンの分析法について検討し良好な結果を得た.試料よりアセトンで抽出し,アセトン留去後酢酸エチルへ転溶を行い,さらに酢酸エチル留去後アセトン- n -ヘキサン(1 : 1)に溶解し,SAX/PSAカラムで精製を行った.アセトンを留去した溶液から酢酸エチルへの転溶時には,pH 9.0の緩衝液を添加した.SAX/PSAカラム精製における洗浄はアセトン- n -ヘキサン(1 : 1)で行い,溶出は同溶液に水を1%含有させたものを用いた.測定にLC/MSを用いたところ,マトリックスの影響も少なく,添加回収試験の結果も良好であった.