ローヤルゼリー中のテトラサイクリン系抗生物質(TCs)の分析法を検討し,評価のために5機関による共同実験を行った.オキシテトラサイクリン(OTC)による0.2および1.0 ppm濃度での添加実験による平均回収率は88および90%,室間再現性の相対標準偏差(RSDR)は13.7および7.8%,HORRATR値は0.7および0.5であり,0.25および0.80 ppm残留試料による試験結果は,平均回収率73および77%, RSDRは12.6および10.5%,HORRATR値は0.6および0.6と良好な結果であった.本分析法の定量下限は,OTC,テトラサイクリンで0.1 ppm,クロルテトラサイクリンで0.02 ppmあった.